2007年9月25日、ボルドーで行われたワールドカップフランス大会の最終戦となったカナダ戦は、12対12の引き分けでした。
前半5-0でリードしましたが、後半8分同点に追いつかれ25分に逆転されました。日本は後半ロスタイムに平選手のトライで迫り、難しい角度のコンバージョンを大西選手が決め同点に追いつきました。プレッシャーと云う点では極限状態に近かったと思います。この引き分けで予選プール最下位を脱しました。
 試合後、大西選手は「前半、遠藤選手のトライのあとのコンバージョンを決めて2点を入れていればこの試合は勝ったのに、失敗してしましい、申し訳ございません。」と真下専務に謝ったそうです。ファンとしては、「ロスタイム、あの場面で良くぞ決めてくれました。万歳」といった思いでしたので、選手は「ここまで思い責任を感じて試合に臨んでいるのか」と云う感を新たにしました。
 真下専務の返事は「最初のコンバージョンが成功していたら、ロスタイムでは失敗しただろうから結果は同じだよ。気にすることはないよ」だったそうです。