熊野大社
6月の山陰旅行に行くまでは、島根県に熊野大社があるとは知りませんでした。
旅行では、古代氏族の出雲氏が、政治権力を奪われて、出雲国のはずれの杵築大社(明治以降に出雲大社と称する)の神官に閉じ込められた歴史を知りました。
その後、古代出雲について調べてゆくと、出雲に熊野大社があることがわかりました。
最初は和歌山にある熊野(本宮)大社の末社ぐらいに思っていたのですが、
熊野神社ではなく熊野大社です。そして和歌山の熊野大社とは全く別だということがわかりました。
全国にある「熊野」を冠した神社の多くは和歌山の熊野大社の系統だと思います。
出雲の熊野大社は、古代においては杵築大社(出雲大社)より社格が上で、出雲のトップに位置する神社です。知名度とは別に現在も熊野大社は出雲国の一の宮です。
出雲大社の神官に閉じ込められた出雲氏の中央からの追われ方がさらに厳しいものだったと知りました。
出雲国の様相がだんだん見えてきました。
最近のコメント