カテゴリー「古墳・古代」の225件の記事

友史会報 #658

橿考研友の会の会報が届きました。
12月例会の資料にもなっています。
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奈良で行われる史蹟訪問ですので、
私には、そうは簡単には参加できません。
専門家の案内で回りますので、うらやましいです。

資料の中に私の知らない古墳・史蹟が載っています。
私の個人旅行に組み込む予定です。



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飛鳥資料館と山田寺跡と酒船石

飛鳥資料館は久しぶりです。
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何年ぶりか?十何年ぶりか?
覚えていません。

川原寺の特別展示を行っていました
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山田寺跡から出土した連子窓
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前回来た時は、この連子窓見たさでした。
連子窓出土地点
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礎石が配置されています。

山田寺は大化の改新で一役買った蘇我倉山田石川麻呂が建立しました
その功臣も謀反の罪を着せられて自殺に追い込まれました。
自殺した場所がこの山田寺です
私が今立っている金堂か?金堂前の礼拝石か?
その先は塔跡です
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興福寺国宝館に展示されている「仏頭」はこの寺から奪われたものです。

石川麻呂は持統天皇のおじいちゃんです。
その死は、彼女に影響を与えたのではないかと思ってます。

飛鳥資料館には石造物のレプリカが展示されています。
その一つ、酒船石
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水が3本の溝の中央にしか流れていません。
今まで漫然として見ていたので「ハッ!」としました。
翌日現地に行き詳細に見ました。
水位によって水が1本、2本、3本と流れ方が変わります。
よく考えれば納得します。が、今まで深く考えて見ていなかった、
事に気づかされました。

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牧野古墳 奈良県広陵町

秋季特別公開の機会に見学しました。
(11月11日)
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被葬者は押坂彦人大兄皇子があてられています。
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父も子供も天皇になっています。
天智、天武、斉明天皇のおじいちゃんです。
天皇になれなかったのは、若くして亡くなったか?
蘇我氏から遠ざけられたのか? 不明です。
天皇に準じる古墳といってよいでしょう。

石棺 奇妙です。
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実際に見てよくわかりました。
棺の身が破壊されて底の部分、それすらも削られていました。
原形が大きく損なわれています

棺の蓋
縄かけ突起も削られていました
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加工痕が残り面取りもされています。
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朱が残っていました
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蓋の内側の加工です
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全体として丁寧な作りです。

玄室の高さは4.5メートルあります
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天皇陵級に次ぐ古墳の位置づけをしっかりインプットしました。
朝一で行ったこともあり、混んではいなくて、じっくり見学できました。

ボランティアの方が私の照明に関心を持ち
話しがはずみました。
欲しかった地元の詳細な史蹟地図をいただきました。
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「富雄丸山古墳」講演会

上野の国立博物館・平成館の講堂で開かれた
日本考古学会総会記念講演を聴いてきました。
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「富雄丸山古墳 発掘最前線」の演題
1,富雄丸山古墳の調査結果
2,富雄丸山古墳の鼉龍文盾形銅鏡と蛇行剣をめぐって
3,石製模造品の起源と古墳文化の東方伝播

発掘調査の(文化財調査センター)責任者と
保存調査の橿原考古学研究所の責任者という
さすが考古学会総会の講演という内容でした。
盾形銅鏡では、関連する遺物との比較、
蛇行剣では中国の件の長さと役割との比較でも
2番目の大きさで特異さが際立っていることの解説がありました。
ちなみに中国での剣の役目は皇帝が「山を鎮める」ことです。
3番目の演題については、
石製模造品と富雄丸山古墳とどう関係があるのか?
聴く前は不思議に思っていたのですが、
関東の石製模造品のルーツは富雄丸山古墳であり
その初源は富雄丸山古墳であろうと理解しているとのことです。

卑弥呼から100年ほど後の富雄丸山古墳が東方に影響を与えていたころ
西日本では、横穴石室という違う文化が生まれていた。

ちょっとビビっと来ました。

素晴らしい講演会でした。

来月から木棺の調査が行われます。
木棺の中に何があるのか?
注目です。

ただ、これって造り出し
いわば副次的施設部分です。
主体部はどうなっているのか?
なぞは残ります。

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「太安万侶 古事記編纂者」展

11月10日に橿原考古学研究所付属博物館で開かれている
「太安万侶」展を見ました。
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今年は太安万侶没後1300年に当たります。
昭和54年に安万呂の墓が発見された時は大きなニュースになりました。
お墓は奈良市にありますが、山中で車でなければそうはいけません。
今年レンタカーで訪れました。
そして、もう少し太安万呂のことを知りたいと思っていました。

お屋敷は、JR奈良駅のすぐ西の(今は)一等地
生きていた時代でも4条4坊の一等地です。
(写真の四角で囲まれた地域)
右手に奈良駅のホームが見えます
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その中で絞り切れていませんが(決定的な遺物が出ていない)
丸印の辺りの可能性が考えられる。としていました。

発見された墓は、改葬された墓の可能性が強く
最初の墓は、氏族の本貫である現在の田原本町にあったのではないか
と推測されています。

上野の国立博物館にも墓誌が数点展示されています。
今回の展覧会で、その墓の場所の地図があって
位置関係がよくわかりました
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地図に示された場所に結構言っていますが、
一方で、今まで知らなくてこれから行きたい場所が増えました。
今年だけで奈良には4回行きました。
「なんでそんなに行くの?」と言われますが
行くたびに、行きたい場所が出てきます。
「奈良」からまだまだ卒業できそうにありません。




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キトラ古墳 玄武

キトラ古墳古墳壁画発見から
11月7日で、ちょうど40周年になりました。
天候状況を見ながら11日に見学に行きました。
電話で予約を入れていたのですが、
見学者名簿に名前が載っていない(先方のミス)
というハプニングはありましたが、30分遅れで見学できました。
「玄武」です。
博物館見学用の双眼鏡を持参して、じっくり見れました。

クリアファイルと案内パンフレットをいただくのは毎度のことです。
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40周年ということでしょう。コースターもいただきました。
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白虎は2009年と今年
青龍は2009年
天文図は昨年見ましたので、
壁画で見ていないのは、朱雀だけになりました。

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小谷古墳と益田岩船と斉明天皇陵

(奈良県 11月9日)
益田岩船には何回も行ってますが
小谷古墳は初めてです。
(ずーっと気になっていました)
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石棺が見えます
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石棺の作りは丁寧です
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この古墳は江戸時代には斉明天皇陵と伝えられていました。

益田岩船は斉明天皇の石棺を作ろうとして
ひびがあらわれ、制作を放棄されたものと見られています。
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地図で確認します
小谷古墳は①
益田岩舟は②
真の斉明天皇陵は③=牽牛子塚古墳
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宮内庁が斉明天皇陵としているのは④です

①とした江戸時代の伝承の方が、まだ、まともです。
石棺があけられていて、村人が自由に出入りしていた小谷古墳を
「いまさら斉明天皇陵とすることはできなかった」からでしょう。
地図からも、そのいい加減さがわかります。

宮内庁の斉明天皇陵の本当の被葬者はだれ?
宮内庁は多くの人の墓をでたらめに指定しています。
被葬者への冒涜をいい加減やめてもらいたい。

 

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菅原遺跡(奈良)と長岡院

元興寺で開かれた特別展
「菅原遺跡と大僧正行基・長岡院」を
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11月7日に見学しました。


元興寺には
去年は夜間拝観、5年前は屋根裏見学をしました。
この建物です
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何しろ飛鳥時代の瓦が現在も使われている寺院です。

平城京の西にある菅原遺跡から
現時点で、唯一の円形建物が発掘されました。
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その発表です。
榮山寺・八角堂、法隆寺・夢殿の八角堂が
故人の供養堂の性格を持っていることと比較し、
行基の舎利(火葬骨)を納めた『塔廟』であったと考えられるとしています。

6月に御葢山、若草山から平城京をみて
平面(地図)だけでなく高低を加えた三次元で見ることの
大切さに気付きましたが、
大極殿をはさんで
西から見ることの大切さも感じさせられました。
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”平城京”がますます面白くなってきました。


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奈良旅行 6 202311

6日間の旅行を終えて、帰ってきました。
今日は
広陵町の 牧野(ばくや)古墳 (天皇に次ぐクラスの古墳)
を見学
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ボランティアの皆さんが
私の持っているヘッドランプが明るくてお気に入りになり、
「いいけど1万円ぐらいですか?」と聞かれました。
「そんな高いのは買いません」とお答えして
アマゾンの注文履歴をお見せしました。
3000円もしません。
私の古墳訪問セットが参考になるようです。
来年5月の特別公開の時には、
懐中電灯から高輝度LEDヘッドランプになっていると思います。

奈良市に戻って平城京跡を訪れました。
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いざない館で開かれている企画展を見学しました。
戻った価値がある展覧会でした。

旅行中の史蹟の詳しい紹介を明日からしてゆきたいと思います。

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奈良旅行 4 202311

天候に恵まれて明日香を一巡り。ほぼ嫁さんのガイド役でした。

小谷古墳→益田岩船→吉備姫王墓→欽明天皇→カナヅカ古墳→鬼の俎、雪隠→野口王墓(天武.持統合葬陵)→キトラ古墳→高松塚古墳→酒船石→万葉文化館

キトラ古墳では予約を入れてたにも関わらず「予約名簿に名前がありません」のトラブルでしたが無事 玄武 を見学することができました。

今日一番驚いたというか新鮮な感動を覚えたのは、高松塚古墳から牽牛子塚古墳(斉明天皇陵)が見えたことです。斉明天皇の威光を存分に知らしめるその立地に1300年前に気持ちがゆきました。

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