『遥かなる古墳時代の海へ』展 紀伊風土記の丘資料館
ここ数年、古墳時代の交易にせよ交流にせよ、軍事にせよ、主役は陸ではなく海であると気づいてきたので、注目していた展覧会でした。さらに古墳時代の紀氏の活動の背景がわかると期待していました。
(展覧会は終わっています)
図録の表紙にもなっていますが、八尾市久宝寺遺跡(大阪府)から出土した舟です。復元全長は12メートル以上になあります。
舷側に注目すると同心円が見えます
実用の船にはこのような模様は必要ありませんので葬送用の船であることに気づきます。解説でも舟板が薄く実用ではないと書かれていました。
展示室はそれほど大きくはありませんが、古墳時代の海運がよみがえってくるような素晴らしい展示の数々でした。
「海の正倉院」といわれる有名な玄界灘の沖ノ島のいわばミニ沖ノ島と言われる遺跡が多くあり紹介されていたことに驚きました。沖ノ島は禁足地で入島はできませんので、がぜんミニ沖ノ島に行きたくなりました。(早速、地図アプリで見たのですが、島だけに交通手段に難がある場所が多く、「行く」と思ってもハードルが高そうです)
海産物や塩の生産などの産業、土器なども含めた交易、兵員の輸送など紀氏の力の源泉も見えてきました。
見学している間に、他の博物館の学芸員の方が2組お見えになっていました。それはさておいても、久しぶりに興奮を覚えた素晴らしい展覧会でした。
帰り際に受付の方に「素晴らしい展示会です」と声を掛けました。このような声掛けは私としても珍しいことです。
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