救世観音(法隆寺 夢殿)
百済観音は2メートルを超える長身の仏像です。救世観音(夢殿におられる方は、くせかんのんと濁らずに呼んでいます)も光背までの高さが3メートルを超える長身の観音様です。夢殿に安置される前はどこにおられたのか?最新の研究では聖徳太子の御子の山背大兄皇子が建立した法起寺か中宮寺の金堂に安置されていたのではないかとする説があります。
今まで多くの仏像を見てきましたが、私にとって、他を圧して一番魅力を感じる仏様です。圧倒的な存在感が迫ってきます。明治になって秘仏として450メートルの白布でぐるぐる巻きにされていた救世観音を寺の抵抗を排して実見した時のフェノロサと岡倉天心が抱いた畏敬の念がわかる気がします。
法隆寺夏期大学の4日間、毎日百済観音を拝観しましたが、救世観音は2時間ほどの公開でした。夢殿で「百済観音は寺外によく出てますか救世観音は寺外に出たことはあるのですか?」と聞いたら、ニコッと笑て「一度もありません」との返答でした。
夢殿には、救世観音の背中側に聖観音立像が安置されています。非公開です。
秘仏中の秘仏である救世観音を差し置いて、非公開の仏像の存在って何だろう?という率直な疑問があります。
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