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「絵詞に探るモンゴル襲来」展 國學院大學博物館

モンゴル襲来から750年に当たる特別展です
パート1では海に沈んだ元(モンゴル)の船の調査報告が中心でした
パート2の今回は「蒙古襲来絵詞」の解説です

関心を持ったのは10年以上前かと思いますが
福岡市にある防塁を見てからです
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緊張感が伝わってくる史跡です

蒙古襲来絵詞の
原本は皇居三の丸尚蔵館にあります
摸写本の「菊池神社本」と「根岸家本」の比較です
(原本は尚蔵館で見ています)

一番有名な場面は教科書にも載っている
てっほう(爆弾)がさく裂しているところです
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一年ほど前に原本を見たときに違和感を感じました
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爆発音に驚いて暴れる馬ですが
馬より蒙古兵に近いところで爆発しています
下手すると自爆になりかねません

今回の解説で
前3人(四角で囲った)は後世の加筆ではないかとの説があると紹介されていました
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赤丸の蒙古兵は傷つきながら矢を射て
前3人の後ろには逃げて退く兵がいます
描き方が違います

他の場面では
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比較すると、「3人は後世の加筆」説にうなづきたくなります
さらなる研究の進展に期待します

今回は「てっほう」が独立ケースに入っていてよく見れました
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内部もよく見えます

手前は未使用弾
3,4センチの穴が開いています
20241220a31

会期は2月26日までありますが
展示替えが3回あり
1回目の今回は12月22日までです。


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