総社古墳群(前橋市)=終末期古墳
21日に訪問しました
築造年代順に記述します。
総社二子山古墳
古墳時代後期 6世紀後半
前方後円墳です
石室の入り口のあったのは前方部でした
後円部(主体部)にも石室はあるのですが、開口していませんでした
左袖式です
総社愛宕山古墳
終末期͡古墳 7世紀前半 方墳です
家型石棺があります
盗掘孔から石棺内部を観察(撮影)
蓋の内部には彫り込みがあります
縄かけ突起も残っています
総社宝塔山古墳
同じく終末期 7世紀中頃 方墳です
赤線で示したところに扉をはめ込んだ溝があります
拡大写真です
玄室
見事な1枚岩を使ってます
石の加工が見事です
この古墳群で最後に作られました
蛇穴山古墳
7世紀の終わり 方墳です
羨道(通路)というより前室といってよいほど整っています
家型石棺があります
蓋の内部には掘り込みがあります
愛宕山古墳より丁寧な加工です
縄かけ突起も残っており保存状態が良いです
石棺の底部は、4面に仏壇のような切込みがあります
壁が白くなっています 漆喰が残ってます
宝塔山古墳も漆喰が塗ってありました
4百年ほど続いた古墳時代の石室石棺は
水銀朱やベンガラの「赤」が彩っていましたが
最後の最後の瞬間に白くなった古墳が出現します
(明日香にも漆喰が塗られた古墳があります)
権勢の表現が、古墳地区像から寺院建立となり
古墳時代の終焉を見事に告げています
お富士山古墳→前二子古墳そしてここで記した古墳の写真を見ると
古墳時代の変遷・変化が明確にわかるのではないでしょうか。
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