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「女帝のいのり」展

孝謙天皇(退位して再即位して称徳天皇)の特別展が
奈良・平城京資料館で開かれています。
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聖武天皇の一人娘です。
藤原仲麻呂の失脚と僧道教との重用が知られています。
関心を持っている人物の一人ですので
待ちかねていた特別展でした。
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称徳天皇が建立した西大寺と尼寺の西隆寺の発掘成果が展示されています。
出土物などの他に、私が注目したのは、西大寺の江戸時代前期の地図です。
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かつて広かった伽藍の礎石が田や畑の中に点在していました。
そして右上に称徳天皇の陵がありました


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この地図が現在の宮内庁の指定する根拠になったのですが、
現在の学問水準では、称徳天皇の生きた年代とは
三百年年以上違います。

生前、権勢を誇った天皇でも、お墓はどこにあるのかわかりません。
どこか民有地の地下か、あるいはまったく痕跡をとどめていないかです。
歴史の無常を感じます。

孝謙天皇が建立した尼寺の西隆寺があった地で
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1300年以上のちに
安倍首相が銃撃されました。

時の流れは人間の想像力をはるかに越えてゆきます。

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