杉山古墳(奈良市)
平城京が造られた時、ほとんどの古墳が壊され
更地にされました。
その中で残った数少ない古墳が杉山古墳です。
今は住宅街のまんなかですが、
当時は大安寺の境内に取り込まれました。
実は、喜光寺と同様に以前に訪れています。
しかし、週4日は、入れません。その時はちょうどその日に当たっていました。
古墳は「年中無休」などとはいってられません
ようやく日程が合って入れました。
墳丘庁154メートルの大型前方後円墳です
こぶし大の葺石が見られます
この古墳が平城京造営の時に破壊されずに済んだ理由が後円部にあります
大安寺の屋根瓦を焼く窯を作るのに後円部の斜面が適地だったからです
1号窯跡
2号窯跡
窯を移築して展示しています
窯の構造が実によくわかります
右手が薪を燃やした部屋
左が瓦を置いて焼いた部屋
燃焼室からの火道(煙道)が良くわかります
(丸い穴)
利用価値があった古墳ですので残りましたが、
ほとんどの古墳が無慈悲に都造営のために破壊されました。
貴重な古墳です。
(1月9日訪問)
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