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「富雄丸山古墳」講演会

上野の国立博物館・平成館の講堂で開かれた
日本考古学会総会記念講演を聴いてきました。
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「富雄丸山古墳 発掘最前線」の演題
1,富雄丸山古墳の調査結果
2,富雄丸山古墳の鼉龍文盾形銅鏡と蛇行剣をめぐって
3,石製模造品の起源と古墳文化の東方伝播

発掘調査の(文化財調査センター)責任者と
保存調査の橿原考古学研究所の責任者という
さすが考古学会総会の講演という内容でした。
盾形銅鏡では、関連する遺物との比較、
蛇行剣では中国の件の長さと役割との比較でも
2番目の大きさで特異さが際立っていることの解説がありました。
ちなみに中国での剣の役目は皇帝が「山を鎮める」ことです。
3番目の演題については、
石製模造品と富雄丸山古墳とどう関係があるのか?
聴く前は不思議に思っていたのですが、
関東の石製模造品のルーツは富雄丸山古墳であり
その初源は富雄丸山古墳であろうと理解しているとのことです。

卑弥呼から100年ほど後の富雄丸山古墳が東方に影響を与えていたころ
西日本では、横穴石室という違う文化が生まれていた。

ちょっとビビっと来ました。

素晴らしい講演会でした。

来月から木棺の調査が行われます。
木棺の中に何があるのか?
注目です。

ただ、これって造り出し
いわば副次的施設部分です。
主体部はどうなっているのか?
なぞは残ります。

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