上塩冶築山(かみえんやつきやま)古墳 出雲市
今市大年寺古墳の次代の王墓が上塩冶築山古墳です。
6世紀後半。円墳で前室はありません。玄室は出雲地域最大級で2棺置いてあります。
切り石が美しい古墳です
奥にある小棺
横口は下辺がカーブしています。
真ん中の縦の切込みは後世の加工の可能性があります。
手前の大きな棺
同様に横口が開いています
蓋の表面はなめらかに仕上げてあります
内側は家型に彫り込まれています
身の角は面取りがしてあります
風化しているケースもあり、面取りしている例を確認できるケースは少ないです。
全体として丁寧な作りとなっています。
明治20(1887)年に古墳があけられ副葬品が良好に保存されています
副葬品から復元された王冠
剣や馬具などの副葬品と合わせるとこのような姿になります
この古墳も出雲市役所の方に開錠していただきました。
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