蛇行剣
奈良の富雄丸山古墳から盾形銅鏡とともに
2.3メートルの蛇行剣が発見されて大きな話題となりました
「出雲弥生の森博物館」で”蛇行剣”の実物を初めて見ました。
長さは50センチほどです 全国的には80例ほどあるそうです
結11号墳(出雲市)出土です
くねくね曲がった剣をなぜ古墳に埋葬するのか?
考古学者の説明は「呪術的な役割」を持っている。ですが、わかったようなわからない様なです。
一般の人には「魔除け」との説明のようです
被葬者を守るなら、それこそ真っ当な剣や鏡があります。
これまた今回の知ったことですが、
故意に曲げた鉄器や鉄剣が発見されています
説明では「よみがえりを防ぐこと」です。
普通の剣そのものは被葬者を守る。そして曲がった剣は、この世によみがえって、生ける人に禍をなさないようにする。
すーっと落ちる解釈です。
蛇行剣もよみがえらないようにする役目を持っているのではないでしょうか?
製作段階からくねくね曲げるために蛇行剣の材質は曲げやすいような鉄で作られているそうです。
よみがえりを防ぐことに特化した副葬品でしょう。
私が見た蛇行剣の展示目的は、この蛇行剣にハエの殻が付いていて殯などで葬送儀礼が長期化したことの一例で他の同様な剣とともに展示されていました。ちょっと気持ちの悪い展示でしたが考古学の研究の深さを感じました。
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