山代二子塚古墳 松江市
旧出雲国の東部の古墳です
現在の行政区域としては、松江市になります。
日本で初めて「前方後方墳」と名付けられた6世紀後半の古墳です。
後方部
背後に見える山は、
神名樋野(かんなびぬ)山=神体山です
前方部
周囲の溝まで含めると100メートルを超える大きな古墳で
前方後方墳としては全国最大級です。
全体を1枚の写真で収めるのは難しいので復元イメージ図です
断面の見学室があります
白線は石室を表します
高さが4.5メートルあります
大きさの比較で私自身が立ってみました
土層を重ねて、雨水が石室を避けるようにしていることがわかります
石室の発掘調査は、行われておらず、地中レーダー探査で存在を確認しています。
古墳の幅に対してこれほど土層が見学できるのは、ここだけです。
ガイダンス施設で「発掘調査せず、土層見学施設を設けたのはどうしてですか?」と、質問したのですが「多くの方から質問されます」と答えてくれたのですが、納得できる返答はありませんでした。(他の質問には丁寧に答えていただきました)
帰宅してから調べました
古墳の後方部の東側が大きく削られていました。
等高線が現実の墳丘です。
削られている部分を生かして大きな土層見学室を作ることになりました。
これはこれで面白い施設でよいと思います。
国造のお墓と推定されていますので、歴史の真実に迫るために石室の学術調査もしてほしいと思います。
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