毛原廃寺跡
三重県境に近い山中にある廃寺跡です。
ともかく山の中です。
天平年間初頭の創建と見られ、
「文献に名前を残していない幻の大寺」ということのようです。
藤原京から伊勢への街道が
都が藤原京から平城京に遷都後に伊勢道のバイパスに建てられた寺と見る可能性が強いです。
赤丸が毛原廃寺跡
唐招提寺に匹敵する可能性がある寺が幻というのはいかがなものでしょう
文献に名を残す「竹渓山寺」と指摘する説があります。
木簡等で直接の出土品はありませんが可能性は高いと思います
金堂跡
こんなにおおきな礎石を残している寺が、
幻の寺というのは、やはり実感としてあり得ないです
食堂?かといわれています
この礎石昭和初期に運び出されていました。
昭和49年に返還されました。
もとの位置が判明しないのでまとめて置かれています。
国の指定となる前に、発見された瓦をご近所の方に見せてもらいました
さらに持ってみました。
普通は博物館で眺めるだけですので、貴重な経験です。
あらためて「重い!」と感じました。
柱を頑丈に作らないと持たないな。と実感しました。
(訪問日6月13日)
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