益田岩船の珍説
Facebookで地図上で古墳からやたらと線を引く投稿があります
箸墓の稜線の延長線上に九州の宇土半島の馬門石(阿蘇ピンク石)産地があるので
「箸墓の石棺は阿蘇ピンク石だ」との結論です
(石棺よりも木棺の可能性が強いとそもそも思うのですが)
馬鹿馬鹿しい話ですが、本人はいたって真面目です。
どうせなら中国まで線を引っ張ってみたらどうでしょうか!と突っ込みを入れたいところですが
なんと、中国まで線を延長したけれど関連ある場所はなかったそうです
素人の珍説には笑いですませばよいことですが、
なんと図書館に益田岩船からやたらと線を引っ張った本がありました
書名『ヤマト古代祭祀の謎』
まず、益田岩船ですが
「古墳の墓室であるとする説」で近年はほぼ定着しています
件の著作でもやたら線を引っ張った図が多く登場します
時代も関連もあったものではありません
その結果出した結論が、これです
やたら線を引いた成れの果ての馬鹿馬鹿しい結論ですが、
古代史の本にはこうしたいい加減な本が混在しています
著作者の経歴を確かめて、選んで読まなくてはなりません
| 固定リンク
「古墳・古代」カテゴリの記事
- 橿考研友の会 東京例会 20241006(2024.10.06)
- 友史会会報 10月号(2024.10.01)
- 竜田御坊山古墳の調査報告書を入手(2024.08.24)
- 「布留遺跡の歴史」展 天理参考館(2024.08.14)
コメント