水泥北古墳・水泥南古墳(奈良県御所市)
水泥と書いて「みどろ」と読みます。
この南北二つの古墳は国の指定史跡になっています。
が、なんと個人宅にあります
水泥北古墳
母屋の裏にありますので、この古墳の存在を知っていなければ素通りしてしまいます。
玄室の大きさは、奥行き5.6m 幅2.9m 高さ3.3mという大規模な石室です
奥壁に五輪塔がありました
天井石も巨大です
入口(羨道)方向です。案内していただいたご夫婦と比較して
大きさが実感していただけると思います
ご家族には、突然の訪問にもかかわらず、しかも昼食時にもかかわらず
快く対応していただきました
水泥南古墳
こちらも鍵でしっかり管理されています。
南京錠がうまくあかず、私があけました
石棺が二基あります
奥の初葬の石棺はに二上山の凝灰岩です
手前の追走された石棺は竜山石(兵庫県)製です
前面の縄かけ突起部分に蓮華文が刻まれています
古墳文化と仏教文化の結合の例として著名です
(他に類例がありません)
手前の石棺は、羨道にあります。
狭いために、縄かけ突起を削って搬入しました
本来は黄色い線の部分まで突起があったはずです
資料室も設けてあり、出土品を展示してあります
耳飾りや、須恵器、最下段は北古墳から出土した排水のための菅です
35℃もある暑い中でした。冷たい缶コーヒーまでいただきました。
建屋が立派なので、「古くからここにおられるのでしょうね」とご主人に伺ったら
「古墳のほうが古いです!」と。この回答に思わず笑いはこぼれました。
私のように不意の訪問者もあり、管理のご苦労に、深く感謝いたします。
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