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巨勢寺塔跡、正福寺、阿吽寺(奈良県御所市)

巨勢氏の氏寺として、巨勢寺は686年に天武天皇の病気平癒を祈願していることが、記録に残っています。
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寺は鎌倉時代に廃絶してしまったようです
塔の心柱の礎石(心礎)が創建時の場所にそのまま残っています
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中央に深さ6cmの仏舎利を収めた舎利孔があります
さらに3重の溝があり、筋状の溝を伝って側面の穴から排水できるようになっています。
とても丁寧に作られた点でとても珍しい心礎です。
柱の太さは88cmある大きなものです。
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私と比べるとその大きさがわかると思います。
素晴らしい心礎です。

舎利孔には仏舎利はなく、主のカエルが2匹いました。
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舎利孔の掃除のため一時退去していただきました。

塔跡には小さなお堂が建っていますが、その礎石が不釣り合いに大きく
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巨勢寺の礎石が転用されていることがわかります。

発掘調査の結果、法隆寺式伽藍であったことがわかりました
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巨勢寺の子院の流れをくむ近くの正福寺にも巨勢寺の礎石が27個残っています。
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観光客が訪れることはめったにないのでしょうが、
多くの礎石を見ると、在りし日の巨勢寺に近づいたような気になります。

同じく子院の流れをくむ阿吽寺も訪問しましたが、こちらは無住でした。
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巨勢寺塔跡には9月12日と14日の2回訪れました。

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