樋野権現堂(奈良県御所市)
葛城の郷、ここは巨勢路です。
普通、古墳は羨道から入り石室に向かうのですが、
この古墳は、石室の奥壁が壊され、いわば古墳の奥から覗く格好になります。
石室は、天井石が落ちないように鉄骨で補強されています。
石棺
石棺内部です
石をくり抜いて作ったものですが
中央部がU字型に彫り込んであります
被葬者の頭を支える枕部分に相当します
いわば石枕造り付石棺となっています
これはとても珍しいです
多くあるのは、枕を単独でしつらえます
(橿原考古学研究所博物館に展示してあるものです)
石枕の材質、作りで、被葬者の身分の高低が推察できるケースがあります
もう一つ珍しいことは、被葬者は、南枕で安置されたということです
独自性があって興味深い古墳です
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