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束明神古墳 その2 

『土地に刻まれた歴史』という言葉が好きです。
人が生きた証が、土地に刻まれているということで、
地上に、その痕跡が残っていなくてもよいのですが、
出来れば、地面の下がどうなっているかは知っておきたいと思っています。

束明神古墳その1として9月25日に記した続きです。

復元想定図です
20220928a1

八角形墳

発掘調査された葺石
20220928a2

床面には漆喰の跡が残っています
20220928a3
白く見えるところです

幕末に陵墓指定を逃れるため石槨を地元民が壊した伝承を裏付けるように
20220928a5
壊された石材が石槨内部に落ち込んでいます
これらは今も地下に眠っています。

橿原考古学研究所にある大谷石で作った復元石槨を見たとき
他に類例のない造りだと思うと同時に、単純な造りと思ったのですが
20220928a4
復元の過程から浮いていされた石材を見ると、
結構手の込んだ造りになっていることと思いました。

歯が数本発見されましたが、さすがに写真はなく、図になっていました。

宮内庁が指定している草壁皇子の墓も
幕末に修復した人の「八角形墳」ではないか?と言い伝えがあるとのことです。
日本書紀の記述から、束明神古墳が草壁皇子の墓とすることが妥当です。
ただ、宮内庁指定の墓にも行ってみたい気になりました。

 

 

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