松岳山(まつおかやま)古墳 大阪府柏原市
大和川が奈良県から大阪府に入った、ほぼ最初の古墳です
全長150mの前方後円墳です
作られたのは玉手山古墳群に続く4世紀前半とみられ
世界遺産の古内古墳群より先に作られています。
後円部墳頂に石棺が露出しています
南北に大きな板状の立石があります
極めて珍しいです
石棺は組み合わせ式(蓋石、側石、底石の各部材で構成されています)
発掘調査時の写真
側石は四国の鷲の山から運ばれてきています
側石上部はカーブをつける加工がしてあります
しかもカーブの角度を変えています
盗掘孔から内部を撮影しました
驚いたことが二つ
①側石と蓋石カーブをつけて加工してあります
機能的には平板で問題ないので何かをかたどったということになります
→前代の割竹型木棺を模したと考えられるようです→長持石棺へ?
②水が溜まっていました。くり抜き型ではないので水はたまらないはずです
→底と側面に粘土が残っているのか
カメラのモニターで丁寧に加工された石棺内を確認したとき
「すごいものを見た」と、感動しました。
ストラップをしっかり握ってカメラで撮影しました
スマホで撮ろうとして落としてしまったら戻ってきません
国指定史跡です。蓋石は動かせませんし、史跡保護の観点から不注意は許されません
数ある古墳の中でも特筆すべき存在です
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