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心合寺山古墳(大阪府八尾市)

心合寺とかいて「しおんじ」と読みます。この古墳の西側にあった寺(飛鳥時代の秦興寺)が古墳の名前の由来となっています。ただ、寺の遺構は発見されていません。(遺跡地図では心合寺となっていますので、秦興寺→心合寺となったものかと思います)

五世紀前半の全長160メートルの大型前方後円墳です20220121a1
古墳から大阪平野が一望できます

後円部には3基の粘土槨があり、図示されています20220121a2
前方部にも木槨の埋葬施設があります。20220121a21
前方部に埋葬施設があることは珍しくはありませんがマウント(方形壇)があるのは珍しいです20220121a3
(後円部から撮影)

もう一つ珍しい(貴重)なのは、「水の祭祀場を表した埴輪」(八尾市民俗歴史博物館にて展示)が発見されています20220121a4
この建物の中に水を引き込み建物の中で何らかのまつりを行ったものと考えられています。
造り出し部から発見されました20220121a5

古墳に隣接して「しおんじやま古墳学習館」があります。展示がとても参考になりますし、解説書と並んで古墳グッズの品ぞろえが豊富です。
(1月13日訪問)

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