大津皇子の初葬地候補 加守廃寺、石光寺、高尾寺
今回の旅行の大きな目的の一つは大津皇子の真陵の可能性が高い鳥谷口古墳を訪れることでした。その前に。大津皇子が初めに葬られたところを訪ねたいと思っていました。(11月4日訪問)
加守廃寺
最も可能性の高いお寺(廃寺)と思っていました。神社の裏手との情報は持っていたのですが、よくわかりません。ご近所の方に伺ったところ
「この先、すぐだけど、草ぼうぼうで何もないよ!」私は「石碑かなんかもないんですか?」と聞き返したのですが首をかしげるばかりでした。あまりにも身近な場所って、いざ聞かれるとわからないものです。お礼を言って、返答には気にせずに歩いてゆきました。説明版はあるじゃないか!
ところが、「草ぼうぼうで何もない」はまさにその通りでした。
ここは『長六角形のお堂」が発掘調査で発見されました。珍しい特殊な形のお堂で、大津皇子の初葬地候補の筆頭です。それなのに「草ぼうぼう」で放置されているとは!少し怒りがこみ上げてきました。
石光寺
小さなお寺ですが、大きな塔心礎があってビックリです。
写真ではくりぬきが2段しか見えませんが、3段になっています。
珍しいです。初めて見ました。最盛期はさぞや立派な伽藍が並び立っていたのだろうことは、容易に想像できました。
高尾寺
白鳳年間の創建との伝えですので、大津皇子の初葬地候補です。が、現在無住のようです。
大津皇子は、初葬地から”移葬”されました。”改葬”ではありません。ただ、この言葉の違いをこの時点では意識していませんでした。
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