法隆寺展(東京国立博物館)
法隆寺展は、前期展示が8月8日で終わりましたが、その前に行ってきました。 前期限りの展示の中で天寿国(曼荼羅)繍帳を一目見ておきたいと、強い願望がありました。50年以上前の高校時代の修学旅行で、法隆寺を訪れた時に、一人中宮寺に寄りました。その天寿国曼荼羅繍帳は補修か何かで見ることはできず、補修後の公開の機会に使える優待券をもらいました。当時、そうそう奈良まで行けるわけでもなく、以来見ることもなく、今回ようやく夢を果たせました。
展覧会での展示で良い点は、仏像の裏に回ってみることができる点です。薬師如来坐像の光背の裏面に刻まれた銘文を見せてくれるだろうと、期待していました。そしてその期待通り見ることができました。法隆寺で安置されている状態では見ることができません。
銘文は「用明天皇の発願により推古天皇と聖徳太子がその意志を継いで完成させた」旨が刻まれています。
この銘文そのものは、法隆寺は勅願寺であるとのアピールのためのようですが、受け入れられなかったようです。それでも天武朝時代の刻文であろう。との学説が私には説得力があるように思われます。 見どころ満載の展覧会です。
帰りに法隆寺国宝館にも寄ってみました。特別展に出品している宝物は空きスペースとなっていました。代わりに収蔵庫から出品されているかとの期待は空振りでした。 聖徳太子絵伝のパネル展示があります。
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