「海の向こうから見た倭国」読了
私が歴史を教わっていたころは、「任那日本府」と教科書に載っていたのですが、近頃の教科書からは、その記述は消えつつあるそうです。
そのようになった研究の動向が書かれている本です。
弥生時代から古墳時代の遺跡、古墳の日本と朝鮮半島・南部の比較、研究の成果をもとにしています。「研究がここまで進んでいたのか」との率直な感想を持ちました。
日本独自の古墳とされた「前方後円墳」が朝鮮半島でも発見されて、日本の影響があることはその通りとしても、長期間にわたる一円支配とは認められない。ということから「任那日本府」なるものが存在したとは認めがたい。となった事が理解できます。
私が韓国にはじめて行ったのは40年ほど前です。百済の都・扶余や新羅の都慶州をおとずれました。とても良い印象を持っていました。
この本を読んで、半島の伽耶と呼ばれた地域を訪ねたいと思いましたが、近年の韓国には、親しみを感じません。残念な心持ちです。
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