鎖国も聖徳太子も消える
学習指導要領の改定で「鎖国」や「聖徳太子」が教科書から消えるそうです。
実態は、すでに鎖国も聖徳太子も教科書からはほぼ消えているようです。あちこちの本から私自身が勉強した頃と日本史の教科書が変わっていることは知っていましたが、網羅的に書かれた本を今読んでいます。
2,3年前に高校の現職の日本史の先生から「聖徳太子はいなかった。」と聞いてびっくりしました。「厨戸王を脚色して聖徳太子とした」と穏当な表現でいってくれればそれほど驚かなかったのですが・・・・・。学習指導要領は、現在の学問水準と、それを反映した教科書を追認する形です。
「鎌倉幕府は蒙古襲来が原因で滅びた。」これも訂正されているようです。ちょうど読了した『鎌倉幕府と朝廷』で私も知りました。
鎌倉時代は「訴訟多発の時代」という印象です。「相続に見合う土地がなかったことが、幕府滅亡の要因だ」というのです。『一所懸命』がさらにリアルに響いてきます。ただし、訴訟関係の文書が多く残っているということも顧慮しなければならないでしょう。
私達が300年前の事についての言い伝えを書いても歴史になりませんが、例えば、700年に起こった出来事を300年後の1000年に書いたら歴史になってしまうことがあり得ます。
歴史は動いている。そんな感想を持ちます。
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