「風土記の世界」三浦佑之著 読了
本著は、風土記に語られている内容そのものの解説ではありません。勿論個別の物語の理解についても述べられていますが、むしろ日本書紀、古事記、風土記の位置づけ、関連を軸に述べています。それぞれの政治的背景(中央と諸国の関係)を浮かび上がさせることで、より理解を深めようと企図しています。その糸口ぐらいは理解できたかと思っています。
読み終えて、筆者の「風土記の多くが失われているが、残っていたなら古代世界が大きく広がっていただろうに、残念だ」との思いに共感しました。今後の研究の深化に期待を寄せます。
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