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『大江戸御家相続』読了

江戸時代の将軍家を中心として家督相続の様相を述べています。面白く読みました。

名古屋市博物館に行った時、学芸員に質問したことがあります。
「尾張藩は、徳川御三家の筆頭であるにもかかわらず、明治維新の時に、薩長の新政府に抗することがなかったのは、なぜですか?」と質問したことがあります。尾張藩の動きが、官軍が抵抗を受けずに江戸へ入城できた決定的な要因でしたから、是非お聞きしたいと思っていました。答えは「尾張藩は、勤王を旨としていましたから。」でしたが、しっくりきませんでした。

この本を読んで、その答えがわかりました。
江戸時代は280年続きました。明治維新の時には多くの大名は、すでに藩祖の血筋を繋いではいませんでした。将軍家や御三家も例外ではありません。幕末尾張藩も水戸家の血筋です。そして養子に迎えられた先の「お家大事」が基本行動になった事を理解すると、幕末の尾張藩はじめ、各藩の動きが理解できます。

著者・山本博文さんの本は、いつも楽しく読まさせてもらっています。

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