大川小学校は保存へ
東日本大震災の津波で犠牲者84人を出した大川小学校が震災遺構として保存されることになった。と、報じられました。
ご遺族の中には、保存して欲しいの声がある反面、「つらい記憶が離れないので保存して欲しくない。」との声もあるそうです。お気持ちよくわかります。
また、津波が来た時の学校の対応も民事裁判になっています。新聞報道の記事からは、学校側の責任逃れの姿勢を感じ取っています。
遺族のつらい気持ちを理解しつつも、震災遺構として、大川小学校が保存されるのはよいと思います。地震などの災害にあっていない人は、頭で何となくわかっていても、『自分の身に降りかかること』としてとらえるのが薄い傾向にあると感じています。
東日本大震災でも、液状化の被害が多く出ました。ですが、50年以上前の新潟地震で、液状化による県営アパートが倒壊しています。
このアパートは、県によって「このような建物を建ててみっともない」という理由から、解体切断され、漁礁として日本海に沈められました。保存していれば液状化に対する警鐘になっていた思います。
災害を我が事として考えるために、震災遺構は適切に保存されるべきです。
| 固定リンク
「防災士(地震と災害)」カテゴリの記事
- 防災の日に思う(2024.09.01)
- 防災の講演をしました(2024.07.09)
- 防災講演会の打ち合わせ(2024.06.18)
- ブラタモリ終了は残念(2024.02.20)
- 震災での教え(2023.09.01)
コメント