高野長英と記念館
高野長英のすごい人生
1804年に現在の岩手県奥州市水沢区で後藤家の次男として生まれる。母方の蘭方医の高野家の養子となり、17歳で江戸にでてオランダ語の勉強をする。22歳で長崎に遊学する。
36歳で、幕府の言論弾圧事件(蛮社の獄)に連座して小伝馬町に投獄される。獄中で牢名主になる。41歳の時、牢の世話人を使って放火し脱獄する。全国を逃亡、埼玉、群馬、新潟、岩手、山形、鹿児島まで行っており、四国・宇和島では、藩の求めでオランダ語の書物の翻訳などをして砲台を築く。江戸に戻って町医者を開業、勝海舟にも会っているが、47歳、隠れ家(現在の港区青山)を捕吏に襲われて死亡する。享年47歳
吉村昭の小説「長英逃亡」が文庫で出ています。
記念館
資料保護のため複写の展示が目立ちましたが、それでも長英の自筆を拝見できて感激でした。思ってた以上に立派な施設でした。
『夢魂の人』
610ページ 税抜3,800円が税込2,500円で売っていました。読むのが楽しみです。
記念館の見学後、大安寺の長英の墓を訪れました。
(右は母の分骨墓)
罪人の亡骸として捨てられた長英の遺体を、長英を支援した薬種商が運びだし自分の家の墓に埋葬しました。その土(遺骨の一部?)をこちらに移したそうです。
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