鳳凰祭四月大歌舞伎
今日は、歌舞伎座にお芝居を見に行ってきました。
演目(昼の部)
壽春鳳凰祭(いわうはるこびきのにぎわい)
新歌舞伎座開場1周年を記念新作舞踊です。「鳳凰祭」とかいて、「こびきのにぎわい」と結構強引な呼び方です。こびきは歌舞伎小屋があった江戸時代の町の名前です。
鎌倉三代記 絹川村閑居の場
大坂夏の陣を題材にしました。江戸時代には幕府から上演禁止措置を取られた歴史があります
壽靱猿(ことぶきうつぼざる) 鳴滝八幡宮の場
曽根崎心中 坂田藤十郎一世一代にてお初相勤め申し候
坂田藤十郎さんが千三百回を超える主人公「お初」を演じて、これが見納め公演になります。舞台写真を3枚買ってきました。
私は歌舞伎を見に行って、お近くの方に話しかけることはありません、話しかけられたことは何回かありました。今日は、私の右隣は和服に身を包んだご婦人でした。演目が中程進んだところで話しかけられました。「お贔屓の方はおられますか?」と。「特におりません」と答えました。「役者さんが良い役を貰える貰えない」といった舞台の裏の力関係がありますので、めったに「贔屓」を話すことはできません。
話は、会員のことになりました。私もその方も“特別会員”です。来年はその上のゴールド会員を目指しているそうです。ゴールド会員になるには、最低28の公演を見なければなりません。これは大変です。私にはちょっと無理です。「頑張ってください。」と声をかけました。
坂東三津五郎さん、療養から復帰です。体にまだ無理をかけない演目を選んだのでしょうか演目は「壽靱猿」の猿使いです。三津五郎さんの踊りは、歌舞伎界の中でもぴか一と私は思います。今日も良かった。期せずしてお隣のご婦人と意見が一致しました。もう少し見たかった。
坂田藤十郎さんが「お初」を演じる近松門左衛門の「曽根崎心中」
藤十郎さんは80歳を超えています。いくら名役者と云えど、19歳の「お初」を演じるのは?と、大変失礼な先入観を持っていました。ですが、これまたお隣のご婦人と意見が合いました。「うまい!!!」 「大向こうをうならせる」とはこの事を言うのかと思いました。イヤホンガイドで藤十郎さんのインタビューがありました。何回も見た方、初めて見る方、それぞれ「良かったと思ってお帰りなられる演技をしたい」とおっしゃっていましたが、まさにその通りでした。見た後に余韻が残りました。
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