« 手白香皇女(継体天皇の皇后)の宮内庁指定の古墳 | トップページ | 崇峻天皇陵(宮内庁指定) »

真の崇峻天皇陵(赤坂天王山古墳)

崇峻天皇は、594年に蘇我馬子の手の者に、首を絞められて暗殺されるという、天皇としては異常な亡くなり方をしました。
赤坂天王山古墳が崇峻天皇の陵であることは、ほぼ一致した見方です。江戸時代までは崇峻天皇陵と見なされていました。現在は宮内庁指定の崇峻天皇陵が2kmほど離れたところにあります。

一辺45m、高さ9mほどの方墳です。横穴石室が開口しています。

 

140319a1

 

天皇の陵で石室内に入れる唯一の古墳になります。奇跡的体験ができる稀有な古墳です。

石棺には盗掘を受けた大きな穴が開いています。

 

140319a2

 

棺の奥側にも小さな穴があけられています。

 

140319a3

 

さらに長持ち型石棺の奥側の突起が破壊されて落ちています。

 

羨道は8.5mあります。

 

140319a4

 

入口付近から土砂が流入しています。

 

暗殺という不幸な最期に加え、盗掘の大きな跡を残しています。宮内庁が指定を避けたのは、こうした惨状が知られていることが理由の一つだとも思われます。

 

 

|

« 手白香皇女(継体天皇の皇后)の宮内庁指定の古墳 | トップページ | 崇峻天皇陵(宮内庁指定) »

古墳・古代」カテゴリの記事

陵墓」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 真の崇峻天皇陵(赤坂天王山古墳):

« 手白香皇女(継体天皇の皇后)の宮内庁指定の古墳 | トップページ | 崇峻天皇陵(宮内庁指定) »