良書「プレートテクトニクス入門」
講談社のブルー・バックスシリーズの新書「プレートテクトニクス入門」を読みました。
大陸移動説から始まって、硬い岩石のプレートがどうして動くのか?そのメカニズムの解説。そして、プレートと地震のメカニズムのモデルが説明されています。わかりやすい解説で、どんどん読み進んで行きました。「目からうろこ」の感じです。
産総研から関東平野の地下にはフィリピンプレートと太平洋プレート、さらに太平洋プレートの一部・ブロックがあるモデルが発表されて、関東地方の地震の被害想定にも大きな影響を与えました。どうしてプレートがちぎれるのか?そのことがわかりませんでした。このモデルも、本書を読むことで理解できます。(本書では触れられていませんが)
あとがきで、「杉村先生は50歳になるまで助手のままで、助教授(准教授)を飛び越していきなり神戸大学の教授になった。」と、ありました。学界が古い理論に支配され、新しい学術理論を退けていたことを例示しています。
地震に伴うデマを退けるためには、地震に対する知識をきちっと持っている必要があります。本書はそうした観点からもお勧めです。
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