“京都”展 東京国立博物館
13日に、上野の国立博物館“京都”展に行ってきました。平日なのに大混雑でした。
洛中洛外図は、予習していった方が良いです。屏風のどこに何が描かれているか?備え付けの図録で確認しては、実物を見に行きました。それでもお目当ての部分を探すのは結構大変です。私が見終えて置くと、待っていて見る人がいました。
『洛』が何故「京都」を示すのか、気にも留めていませんでしたが、中国の都にたとえて、京都の西半分を「長安」、東半分を「洛陽」と呼び、西半分が早くにすたれたので『洛』が京都の代名詞として残ったそうです。知りませんでした。
この展覧会のキャッチコピーは、「京都でも見ることができない京都」です。
竜安寺の障壁画はメトロポリタン美術館から初の里帰りです。二条城の障壁画は、現地では普段レプリカを展示しているので、現品を真近に見ることはこの展覧会でできるということです。なるほど納得のキャッチコピーです。
二条城の障壁画はそれぞれ部屋の配置と同じに展示されています。黒書院の上段の間の将軍の背後にある障壁画です。
この障壁画を真近かに見ることは、江戸時代では将軍にしか出来なかった事ですが、さらにこの障壁画を背にして他の障壁画を見ることも将軍にのみ見える景色です。ですからこの障壁画を背を向けて他の障壁画を見ていると他のお客さんと対面することになってしまいました。「何をしているのだろう」と怪訝な顔をされてしまいました。
この展覧会の図録は、洛中洛外図が別刷りでついています。何よりも洛中洛外図を丁寧に見るために必要です。装丁も品が良くて2,500円もリーズナブルな価格と思います。
展示室同様、ショップも混んでいました。列の整理まで出ていました。
平日の展覧会では、このような光景はあまり見られません。休日はさぞや混んでいるのかと思います。
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