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九月大歌舞伎 新橋演舞場

5つの演目のうち、初めて見たのは「不知火検校」のみでした。それもそのはず36年ぶりの復活上演だそうです。

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検校(けんぎょう)とは、盲人の組織の長に与えられた地位で15万石の大名の格式と権威を持っていました。私は単純に、「江戸時代なのにハンディキャップを待った人に対する扱いがすごい」と思っていたものですが、この地位を巡っての金と権力争いは熾烈だったとのこと。世の中はどこも同じです。
この物語は、不知火検校が、悪の限りを尽くし、一片の良心も無く、人殺しは朝飯前といった具合で検校の地位に上り詰めます。最後は捕われますが、「お前たちは目開きのくせに悪いこと一つできず、ばばあになり、じじいになってしまう哀れなやつだ」と捨て台詞を残します。
“松本幸四郎悪の華相勤め申し候”なのですが、なすことの凄惨さが舞台表現では伝わりきらず、私にとっては迫力不足に感じました。

三津五郎さんが休演で、断り書きが掲出されていました。

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他の演目は
元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿
男女道成寺
天衣粉上野初花
馬盗人

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