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八王子城址 庭園発掘現地説明会

10日に八王子城・御主殿の庭園遺構の現地発掘説明会に行ってきました。発掘調査が終わると埋め戻されます。
配布資料は2点あり、1点は「発掘された八王子城」です。

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上質紙で70ページほどです。サービスが良いなと思いました。もう1点は今回の発掘の解説です。

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裏面は地図です。

暑い中説明が始まりました。

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池の大きさに比べると主立石の大きさがわかります。説明員が立っているところは池の中です。
発掘前にこの石を見ていますがこんなに大きな石とは思いませんでした。発掘の結果、枯山水と思われた庭が池を伴った庭であることがわかりました。
説明の後、質問してわかったことは、建物(会所)に近い区域の庭はすでに発掘され埋め戻され復元されています。

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手前が埋め戻された庭です。
ここは、当時のグランドレベルまで発掘しました。池は当時のグラウンドから掘り下げられているのですが、どうやらそこまでは調査をしていないようで、それで池のない枯山水と推測したようです。(奥のオレンジ色のネットの向こうが今回の発掘場所)
つまり手前まで池が広がっていた可能性も否定しきれないのですが、手を付けることはできません。池を発見したニュースは、以前の発掘調査の不備も浮き上がらせました。

また御主殿の建物の礎石も発掘されました。

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火災で焼けた柱の跡がくっきり礎石についていました。四角い柱(写真)や、丸い柱跡がよくわかります。付近は焼けた土も出ています。

遺物も一部公開されていました。注目は鉄砲の弾です。

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左側が鉄製で、右側の弾は緑青がふいています。銅製です。銅の弾丸があったことを初めて知りました。
大変興味深い見学会でした。埋め戻しは今月末になるらしいのでまだ見学は可能かもしれません。

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