“尾張徳川家の至宝”展
江戸東京博物館で昨日から始まった“尾張徳川家の至宝”展へ行ってきました。
家康使用の武具、徳川家光の長女の輿入れ道具など、いわば身内の諸物と、天下をとった事によって集まった品々と、大きく二つの伝製品に分けられます。源氏物語絵巻は後者になります。
集まってきた物の中で興味が引かれる物がありました。秀吉所蔵の花器です。
徳川家康と石川貞清という武将が秀吉の前で囲碁で対決し秀吉から賜ったものです。石川貞清は関ケ原の戦いで西軍として戦いました。戦いの後、その花器を家康に贈って死罪を免れたということです。花器だけで命が助かったわけではないでしょうが、天下人に名器が集まる一つの逸話として面白いと思いました。
徳川将軍家・吉宗によって隠居させられた藩主宗春の所蔵品は出てきませんでした。
明治維新の新政府軍が江戸へ向かって進軍した時、尾張徳川が新政府軍側についたことの影響は大きく、東海道筋は戦わずして新政府軍は江戸へ入りました。時の藩主徳川慶勝は、悲劇的な命運をたどった会津藩の藩主の実兄であることは有名です。
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