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吉例 顔見世大歌舞伎 新橋演舞場

昼の部
双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
 井筒屋
 難波裏
 引窓
人情話文七元結(にんじょうばなしぶんしちもとゆい)

夜の部
熊谷陣屋(くまがいじんや」)
汐汲(しおくみ)
四千両小判梅葉(しせんりょうこばんうめのは)
 四谷見附より牢内言渡しまで

一日見ていて楽しめるお芝居が揃いました。1700年代初演の世話物・双蝶々曲輪日記、時代物・熊谷陣屋は江戸時代の香りたっぷりのお芝居です。
熊谷陣屋は何度目かでした。平家物語に題材をとった芝居で、義経の命令を斟酌して、熊谷直実が平敦盛の身代わりにわが子の命を取る悲劇ですが、わが子を身代わりにするこの手の話に私は素直にのれません。武士の世の江戸時代には、今より人の気持ちに訴えたのかもしれません。ところが、私の両脇は珍しく若い女性でした。が、お二人ともこのお芝居に鼻をすすって涙をこぼしているではありませんか!私の感受性が錆付きはじめているのか?ちょっとショックでした。
仁左衛門さんの熊谷直実を見るのを楽しみにしていましたが、体調不良で急遽降板。残念。

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23日には復帰する予定だそうです。当代松緑さんは初演?だったのでしょうか。(代役は記録に残らないのでしょうか?)

菊五郎さんは、存在感が別格です。“人情話文七元結”では、失礼ながら女形の役者さんが役不足に感じられました。
“四千両小判梅葉”の菊五郎さんが良かったのは言うまでもないのですが、このお芝居では江戸時代の牢屋のしきたりなどがリアルに描かれていて大変興味深いものがありました。蛮社の獄の高野長英が牢名主になったことを思い出しながら芝居を見ていました。

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