上野国分寺跡(群馬県)
749年には主な堂舎は完成したようですから、今から1250年以前の遺跡です。
塔跡と金堂跡は発掘され基壇が復元されています。
金堂付近は14世紀に墓地になっていたそうで、今でもその名残をとどめています。
現在発掘調査が進められていますが、20年振りの発掘調査だそうです。20年前に版築で復元された築垣がありますが、20年経った復元とは見えません。
つい最近の復元かと感じます。古代の技術にあらためて敬服です。
この近辺の民家の庭に大きな石があちらこちらにあります。「ここから掘り起こされて持って行かれたのでしょうね。」と発掘調査の責任者の方に聞いてみたところ、「おそらくそうでしょうね。」
「この手前の石も移動途中で放置された石です。」とのお答えでした。確かに伽藍予想配置図では礎石などがある場所ではありません。面白いことがわかるものです。
発掘調査中ですので、見学者はあまり歓迎せざる存在ではないかと思ったのですが、そんな我々家族を発掘現場を案内してくれました。創建当時の文字瓦がトレンチの底で顔を出していました。(写真の上部に“當 ”とあります。調査はこれからだそうです)
ちょっと手で触れて「これが奈良時代だ!」と。トレンチの中まで案内していただきました。
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