“中国王朝の至宝”展 国立博物館
予想通り、会場は空いていました。尖閣の領有権で中国がごり押ししていることが影響しているのだと思います。ですが、というよりこうした時期にこそ文化交流、スポーツ交流の持つ意味は大きいと思います。
国交40周年盛大に謳う一環だったのがこの展覧会だったのでしょう。今日の状況は大変残念です。しかし、この展覧会は、今まで私が見てきたどの中国関係のどの展覧会より素晴らしいといえます。40周年記念展を目指して力を入れていたことが感じられました。
個人的には会場が空いていて良かったと言えなくもありません。
雨が降っていた(17日)とはいえ、グッズ売り場がこんなに空いているのは初めての経験でした。
中国の古代王朝は“夏”から“殷”へと言うのがいわば常識でした。この展覧会で、この黄河文明の二王朝と時期的には重なる“蜀”という古代王朝が長江流域に存在したということを明確に覚えていたことはありませんでした。蜀と云えば三国志の“魏・呉・蜀”の知識しかありませんでしたが、その蜀とは時代的に全く連続しません。
夏・殷の遺物で、青銅器に先行する土器を一瞬「青銅器にしては黒いな。」と思ってしまいました。こうした土器の存在は新鮮でした。
紀元前二世紀の遺物に刻まれた文字をそのまま読めるというのは、漢字文化圏の人間が経験できる世界的に見てもまれな体験だと思います。ハングル文字の韓国は、ほぼ脱落し、中国も簡体文字でこの先どうなのか?余計な心配もしてしまいます。
価値ある展覧会だと感じました。
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コメント
ラグビーが戻ってくるまで、
あと10日ほどですね。
12月になると一転
出ずっぱりになりますよ!
投稿: 最前列 | 2012年11月22日 (木) 00時01分
お久しぶりです~
寒くなり出かけるのが辛い季節・・・
ラグビーも休みで元気が出ない~
引きこもりにならないように
頑張ります!
投稿: コロ助 | 2012年11月21日 (水) 07時03分