戦国武将たちの青春の舞台(愛知県江南市) 3/3
名鉄・犬山線の布袋駅から1つ犬山寄りの江南駅へ移動しました。駅から東へ数分の所に歴史民俗資館(市民会館内)があります。こじんまりしていますが、意欲的な取り組みをしています。資料もたくさんいただきました。ついつい信長に引かれ生駒屋敷跡を先にしたのですが、こちらの資料館に先に寄った方が良かったと思いました。
秀吉が蜂須賀と出会ったのは矢作川にかかる橋であったというのがまあ、物語ではありますが、いかにも作り話的です。生駒屋敷で引き合わされたというのが信憑性があります。その点を記述したのが「武功夜話」です。
その武功夜話が発見されたのが前野家屋敷(跡)です。
前野家の由緒を書いた碑があります。前野家の祖・長康は秀吉に仕え、墨俣一夜城の作戦でも戦功がありましたが、のちに関白秀次に連座して切腹しています。秀頼かわいさの秀吉によって除かれてしまいました。
一族は庄屋として代々続きました。
蜂須賀家屋敷跡
蜂須賀小六の母の実家で小六の小・家政が生まれました。
浅野長政もここで生まれています。子孫は安芸の広島藩へと続き、忠臣蔵の浅野内匠頭も子孫になります。
家政は徳島に領地を得て蜂須賀家は徳島で明治維新を迎えました。
現在は空き地に柱が立っています。「宮後城跡」と書かれています。
道路の向かい側に「家政公誕生の地」の碑が立っています。
ほとんど何も残っていませんが、1624年徳島に移った家政が寄進して八幡社を再建して宮後(みやうしろ)神社を建てました。
その境内にわずかに石積土塁として、蜂須賀屋敷の塁壁が残っています。
江南市には円空仏が16体ある音楽寺もあります。素晴らしいことです。
資料館で学芸員の方から「今日は未公開ですが、明日ならここにいる中学生が拝観に行くので、ご一緒にいかがですか」と親切な言葉をかけてもらったのですが「ラグビーの試合を見て、明日の金星の日面通過を見るため東京に帰らざるを得ないのです。」と云ったら「歴史に星に、お忙しいですね。」と笑っておられました。大きなチャンスを逃してしまったかもしれません。(訪れたのは6月5日です)
1日で江南市を巡ったのですが、戦国の歴史に興味ある方にとっては“たまらない町”です。
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