ニュースでの“トリアージ”にショック 関越高速バス事故
今朝、関越高速で痛ましい事故が起きました。私も高速バスを使うことがあるので他人事とも思えずニュースを見ていました。
NHKの朝7時のニュースで「病院へ搬送するため、けがの程度を判断するトリアージが続けられています。」とアナウンサーが伝えた瞬間、ショックを受けました。
この時点で、14人の重症者のうち5人が心肺停止状態と伝えていましたが、この5人の方は、事故現場から運び出されていない可能性が大きいと想像してしまったからです。
“トリアージ”とはフランス語で“選別”という意味です。元々、フランスの軍隊が戦場での負傷者の治療にあたる際に作った基準です。死亡した人、まったく助かる見込みのない人の救命より、重傷・重体者で助かる可能性のある人を最優先に治療することです。大きな災害、事故の時に治療を受け入れることのできる病院に限界があるときに行われます。やむ得ないことだとは思うのですが、やりきれなさを感じます。現場で救出にあたる人も、大変だと思います。
ニュースでリアルタイムにそのことが伝えられると生々しく感じられて・・・・・・。昨日バスに乗って、今日の東京見物を楽しみにしていた方の命が今この瞬間もう失われてしまっていること。この瞬間、遺族になってしまっていることも知らずにおられる方もいます。胸が痛みます。 ご冥福をお祈り致します。
| 固定リンク
「防災士(地震と災害)」カテゴリの記事
- 防災の日に思う(2024.09.01)
- 防災の講演をしました(2024.07.09)
- 防災講演会の打ち合わせ(2024.06.18)
- ブラタモリ終了は残念(2024.02.20)
- 震災での教え(2023.09.01)
コメント