ボストン美術館“日本美術の至宝”展
久しぶりのあまり混んでいない東京国立博物館の展覧会でした。混雑度は正直だなと思いました。ちょっと物足りなかったです。出展作品がどうのというより「ボストン美術館にあるのはこんなものではないだろう。もっとすごいのがあるだろう。」という、いささか期待外れという率直な感想が物足りなさにつながりました。
その中では一番見応えのあったのが“平治物語絵巻 三条殿夜討巻”でした。まるで今起こったことを新聞で知るような新鮮な感じになりました。
お土産にポストカードを3点買ってきました。そのうちの1点が尾形光琳の“松島図屏風”です。ポストカードですがあらかじめ折目がついていて、正面と左右と三つの角度からの屏風を楽しめます。
正面です。
右から見ると岩の遠近がはっきりして絵の奥行きが増します。一番手前の岩に大きな波が打ち付けられています。
左から見ると岩よりも打ち寄せる波が印象に残ります。ここでちょっと不思議な感じになるのが水平線の上の雲のような部分が“波”になっています。屏風は見る角度によって違う絵になるので見て楽しいです。
それにしても明治以降の近代の作品と言ってもいいような斬新さはすごいです。
会場限定として屏風と掛け軸のガチャガチャが売っていましたが、「ちょっと無理があるんじゃないの」というのが感想でした。
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