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シンポジウム“東日本大震災を踏まえたリスク社会のイノベーション”

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今日は、“東日本大震災を踏まえたリスク社会のイノベーション―情報共有に基づく新たな公民協働―(防災科学研究所主催)”に行ってきました。
私は地域のコミュニティーで町会単位の地元密着の被災について講演し、警告しています。多くのサイトを見て、必要な情報を収集しています。
ずいぶん前の事ですが、3千分の1縮尺の40年以前の地図を探して、国会図書館や国土地理院の関東地方測量部などを訪れたりして苦労しました。結局探し当てるのに2年かかりました。液状化予想図なども利用しハザードマップを提示しています。
今日のシンポジウムで、総合的なハザードマップや人口など必要な情報をクリックして構成できる“e-コミ”という総合情報基盤の紹介がありました。私が苦労して作ったハザードマップが簡単に効率よく作れるものです。ぜひ使っていきたいと思いました。
こうした情報サイトを作るにあたって、国は興味を示さないばかりか、国土地理院の被災状況航空写真に著作権を設定して使用を妨げたり(国土地理院のイベントで関心を持ってこの航空写真を見ています)、東京都も同様に情報公開をしていない事例もあるなど、「真に役立つ情報を共有しよう」という視点がすっぽり欠けている現実があります。省庁などの既得権益が、防災を真剣に進めようとしている現場の妨げになっています。
国家の危機管理まで考えさせられる---残念ではありますが、こうした現実を知ったことも含めて有意義なシンポジウムでした。

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