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被災時の帰宅困難者

東日本大震災の時に東京で帰宅した人の多くの方が、また地震に遭った時にも帰宅すると答えているそうです。これは誤った成功体験になりはしないか?きちっと検証したほうが良いと思います。
東日本大震災では、交通機関がストップしたものの、ライフラインは生きていましたし、浦安地区の液状化による被害などはありましたが、物的被害は全体的には軽微にとどまりました。これが首都圏に大きな被害をもたらす地震になった場合は、全く様相が異なります。
橋が落ちる事や(実際、私は東京オリンピックが開催された年に起きた新潟地震で我が家の近くの完成間もない橋が落ちています)、建物が倒れて道路をふさぐ事も想定しなければなりません。

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倒壊危険度図です。赤から黄色、緑の地区が荒川沿いや大田区、川崎などに広がっています。

さらに火災の危険性があります。

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環七沿いなどが高くなっています。
両方の図を見ると、都心は、比較的危険度が少ない地区となっています。都心から外へ向かうのは危険度が高い地区に行くようなものです。東日本大震災の時の帰宅時間は、通常の7倍の時間がかかった。というデータがあります。上の図で示した危険度の高い地区を通過するような帰宅行動はもはや無理と判断しておいたほうが良いと思います。
帰宅行動の動機として「家族の安否がわからない」ことがあります。帰宅できないという前提で“災害伝言ダイヤル”など、ともかく複数の安否確認手段を事前に打ち合わせして備えるべきです。
このブログにコメントをいただいて連絡を取るというのも一つの選択肢です。被災の影響がなければ喜んでお手伝いしたいと思っております。

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