新橋演舞場3階席のハプニング
新橋演舞場の11月公演の6本の内、5本は既に見ていましたので、本来はパスするところなのですが、11月が歌舞伎界のランクポイントの締め切りの月なのです。今年は震災やらラグビーワールドカップツアーなどで時間が取れず、10月まで12ポイントでした。最低限14ポイントでないと特別会員を失ってしまうため千穐楽(歌舞伎では千秋楽とは書きません)に滑り込みで見に行きました。ポイント優先、お金をかけたくなかったので3階席をとりました。それでも1公演5,000円です。
夜の部では、私の隣そしてその前後の席が、インターナショナルスクールの、たぶん中学生が集団で観劇に来ていました。何やらプリントとイヤホンガイドを持っていました。演目が良かったようです。外郎売では江戸時代のちょっと派手な衣装。娘道成寺ではあでやかな着物に日本舞踊。髪結新三では江戸時代の風習と結構楽しんでいました。私が拍手すると、そして周りが拍手すると合わせるようにしていたのがおかしかったです。「音羽屋!、松島屋!」とかかる声に最初は物珍しそうに反応していました。
そして、幕間の食事でハプニングが起きました。1列目の金髪の男の子がおにぎりを1階に落っことしました。廻りの日本人からは「花道に起こったんじゃないの?」と希望的観測を言っていました。しかし引率の先生が一階に行って帰ってきました。花道ではなくお客さんにあたったようです。「最初は怒っていたけど、故意でないということで許してくれた。」と伝えていました。ご本人は、それでも落ち込んでいました。今度は私も含めて周囲が、笑い顔を作りました。「大したことはない、笑ってすませる程度の事だよ。」の意思表示です。
そんな中、同級生の女の子が戻ってきて、事情を知って「Oh、My、God!」を5回ぐらい男の子に浴びせました。この場合「うっそー! 信じらんない!」と言うニュアンスなのでしょうか?ともあれ大したことにならずに済んで良かったです。(ちょうどストッパーがついていない部分でした)
ですが、そのあと隣りの男の子がカメラで場内の写真をとりだしました。幕が下りているので撮影はまったく問題ないのですが、「おにぎりだからまだ良かったけど、カメラを落としたら大変な事になるよ」と思った私は気が気ではありませんでした。
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