”大英博物館 古代ギリシャ”展
【国立西洋美術館】
ギリシャ彫刻の傑作の一つの円盤投げ(ディスコボロス)がコピーだったとは思いもよりませんでした。ミュロンによってつくられたオリジナルはブロンズ製で既にオリジナルは失われています。ローマ時代に大理石でつくられたコピーでコピーは27体ほど知られているそうで、展示された大英博物館所蔵のものはローマ皇帝ハドリアヌスの別荘から発見されたものです。ローマ時代、征服者ローマ人のギリシャの美術品に対する人気が高かったそうです。
展示された像の頭部は18世紀に修正され頭部の向きが変わりました。ローマの国立博物館にあるものが頭部と胴体が切断されずに発見されたただ一つの例です。言われてみればオリジナルに比べると頭の位置がバランスよくありません。また。首の後ろに継ぎ目が確認できます。私にとっては驚きの解説でした。それにしても足先、手の先などは、ゾクッとするほど柔らかさを感じます。
彫刻がたくさん展示されていますが、皆、八頭身どころか十頭身です。テーマは躍動美とエロスと云うことになるでしょうか。
アンフォラ(壺)も丁寧に解説されていました。大英博物館へ行った時に、アンフォラが山のように展示されていました。今回のように丁寧に見て回ったらそれだけで1日かかったかもしれません。
海洋堂製の円盤投げのフィギアは3000円です。せっかくですので後ろからのアングルの写真をアップしました。この角度も、両腕と足が弓で胴体と頭が矢のようになって躍動感があります。フィギアの左腕が本物より少し下がり気味になっていて表現しきれていません。ちょっと残念です。
頭部が下がっていてバランスが良くありません。これは本物と同様です。
ガチャガチャのフィギアは400円、図録は2300円です。ガチャガチャは買いませんでしたが、図録は丁寧な説明で良いです。
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