四月大歌舞伎(新橋演舞場)
夜の部を見てきました。率直に言って久し振りに楽しめた感じでした。
“絵本大功記 尼ヶ崎閑居の場”は、よく良く題名を見ると太閤記ではありません。秀吉は出てくるのですが明智光秀の物語です。明智光秀は武智光秀、羽柴秀吉は真柴久吉として登場します。江戸時代は実際に起こったことを題材として取り上げることは御法度でしたから名前を変えて実際のことではありませんと云うポーズをとったことは御承知の通りです。寛政11年初演の江戸時代のテイストたっぷりです。
“男女道成寺(めおとどうじょうじ)”は、道成寺の舞踊版です。松緑と菊之助の踊りが見事です。「音羽屋!」と声がかかるのはいつもの通りですが私が行った日(15日)は菊之助さんに「おじいちゃんそっくり!」と声がかかりました。最高のほめ言葉だと思います。ともかくあでやかで良かった。
3本目は岡本綺堂作の“権三と助十“で新作歌舞伎です。大岡越前守が登場せずに大岡裁きの物語です。良く出来ていました。
外人観客がめっきり少なくなっていました。1人しか見かけませんでした。大挙して帰国しちゃったのでしょうか。
ロビーにはいつもの通り団十郎さんの奥様が控えていました。海老蔵さんが7月から復帰です。役者が戻ってきます。何かもの足りない感じがしていましたので、復帰が楽しみです。
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