“役者に首ったけ!”展
17日に終わってしまったのですが、渋谷にある「たばこと塩の博物館」で江戸時代の人々が夢中になった役者たちの絵を中心とした展覧会がありました。
役者絵は、いわばブロマイドとして人気がありました。それだけに、上演期間中に売りさばくために制作期間が短く凝った技法があまり見られません。また、同じ図柄で高額版と普及版があるなどの特徴があります。
菊五郎が市川家の家芸の助六を団十郎と同じ時期に演じて不仲になったあと仲直りの舞台の予告として出された絵や、八代目団十郎が自殺したことを悲しむ7代目の絵などが目を引きました。
役者の着せ替えやすごろく、ペーパークラフトなどのおもちゃ絵の展示もあって、当時のひとが芝居の余韻を楽しんでいたことがわかりました。
入場料100円は格別の安さで、歌舞伎ファンには見逃せない展覧会です。(でも、終わっちゃいました)
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