太秦高塚古墳(大阪府寝屋川市の古墳4/4)
太秦(うずまさ)高塚古墳は、直径37メートルに(手前に)造り出し部があり、さらに7.5メートルの周濠があります。高さ7メートルで2段に築かれ、1段目と造り出し部から埴輪が発見されて復元されて建てられています。
造り出し部の復元状況です。ここから人物・水鳥・鶏・家・盾・衣蓋などの形をした埴輪や土器が集中して見つかっていますが、円筒埴輪(レプリカ)のみがたっていました。
墳頂部には主体部の位置が示されています。横穴式ではありませんので古い築造であることがわかります。5世紀後半と推定されています。太秦古墳群としてあったものの中で唯一残っている古墳で近辺の地形からすると一番高い位置にあります。太秦と云う地名からして寝屋川は帰化系の秦氏ゆかりの地と考えられています。
この古墳からの出土品は埋蔵文化財資料館で見られますが、東京の国立博物館にも水晶棗玉が展示されています。
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