三月大歌舞伎
夜の部は、戦後の作品で源氏物語の宇治十帖からとった“源氏物語 浮舟”と、江戸幕府の崩壊後の武士の困窮と小さな幸せを描いた“水天宮利生深川(すいてんぐうめぐみのふかがわ)”それに舞踏の“吉原雀”の三作です。
役者はそろっていて、役者を見ると云う点ではよいのですが、“浮舟”では歌舞伎としてどう見せてくれるのかと思っていたのですが、衣装のあでやかさに平安時代を感じましたが、テーマがいかんせん、と云う感じです。
“水天宮利生深川”は、元々三幕物を一幕にしたこともあってか、起承転結でいえば起の次が結のような感じで、今は一幕でしか舞台にかからないようですが無理な展開になっているのではないでしょうか?古典作品ではない二作品を見てきましたので、最後の出し物の舞踏“吉原雀”を見た時が一番ほっとした感じでした。
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